こんにちは、狭間純平(@junpei_hazama)です。
イスラエルを訪れるまで、その建国の歴史や、ユダヤ人がどういった特徴を持つ人たちなのかについて恥ずかしながら詳しく知りませんでした。
しかし、実際に訪れて、その変遷を知れば知るほど、世界最強の人種、世界中で富豪を生み出し成功しているユダヤ人の生き方がカッコよく現代的だなと感じたのです。
安定志向、出る杭は打たれる、失敗が許されない文化の日本とは真逆の習慣や文化がそこにはありました。
今回はその中でも特に、日本人も見習うべきだなあと感じたユダヤ人の習慣を紹介したいと思います。
【1】ユダヤ人の財産は「知識」
ユダヤ人の歴史は一言で言えば、「迫害の歴史」です。
ユダヤ人は紀元70年のローマ帝国との戦いで故郷を追われて以来、1948年のイスラエル建国まで、自分たちの国家、国土、資源というものを持てませんでした。
彼らは長い間世界を放浪し迫害を受けてきましたが、その間に「迫害を受けても絶対に奪うことができないものは頭の中にある知識である 」として、子どもの教育に非常に熱心に取り組むのです。
彼らの財産は、国や土地や資源ではなく、「知識」だったので、迫害されてもどこでも生きのびることが出来たのでしょう
今流行りのノマドやミニマリズムの考えと似ているところがありますね。
【2】ゼロベース思考
2007年にユダヤ教に改宗してユダヤ人になった弁護士の石角莞爾さんはこんなことを言いました。
ラバイ(ユダヤ教の宗教的指導者)とヘブライ聖書を読んでいると、2~3ページごとに『何かおかしいところはないか』と質問されます。聖書は神聖なものであり、疑ってかかるようなものではないと思っていたから最初は驚きましたが、ユダヤ教徒にとっては聖書さえもあたりまえのものではなく、議論の対象になるのです。
このようにユダヤ人は「何事もすべてゼロから考える」「常識を疑う」、ゼロベース思考が習慣化されています。
一方で、日本の教育は「教科書に書いてあることが正解」という画一的なもので、新しいアイディアを考えることがニガテとも言われています。
だからこそユダヤ人のこの、「常識を疑う」という姿勢は見習いたいですね。
【3】コミュニケーションとしてのディベート
ゼロベース思考に関連してユダヤ人はとにかく議論好き、ディベート好きです。
議論やディベートと言うとどうしても、相手の意見を否定して自分の考えをいかに正当化させるかという、ある種の戦いというイメージがあります。
しかし、ユダヤ人はこの議論をゲーム感覚で楽しみます。
自分の意見に反対されて腹が立つと言うような感情を抱かず、むしろ反対意見や斬新な意見を楽しんでいるのです。そこから新しい可能性が生まれる。
議論を避けがち、相手の意見に同調しがちな日本人とは全く習慣が違います。
【4】シンプルなグローバル思想
ユダヤ人はその歴史的背景から迫害されてからイスラエルが建国されるまで、世界中の国々に散らばって生活せざるを得ませんでした。
定住しようと思った場所をまた追われても、次の土地に適応せざるをなかったのです。そんな環境だったのでユダヤ人はベースの考え方がグローバルな思想になっています。
例えば、日本の市場で何かサービスを作る場合、顧客は他の国よりも教育水準が高い日本人相手になるので、サービスが多少複雑化されても日本人は理解してそれを利用することが出来ます。
しかし、同じサービスを海外で展開しようとなったときに、海外の教育を受けてきた人たちがそのサービスを簡単に受け入れられるかと言ったらそうでもありません。
世界を舞台にサービスを展開する場合、それは極力シンプルな構造である必要があります。このシンプルなグローバル思想がユダヤ人が世界で活躍することの大きな武器になっているのです。
【5】失敗を恐れない、失敗に寛容な文化
ユダヤ人は元々、土地も財産も持たない民族だったので、たとえ何か事業に失敗したとしても最初の何もない状態のゼロに戻るだけ。だからどんどんリスクを取って挑戦出来るのです。
失敗を恐れず挑戦するユダヤ人の精神は、数字にも表れています。年間に生まれるスタートアップ数は日本が約160社といわれるのに対し、イスラエルは800社を超えるのです。
出る杭は打たれるという日本の文化とは違い、失敗を許す文化、挑戦者に寛容な文化がユダヤ人の中には形成されています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
世界人口の0.2%しかいないのに、ノーベル賞の20%を占める人種。
マイクロソフト、Google、Facebook、スターバックス、ゴールドマンサックスなどの世界の名だたる大企業を作り上げた人種。
彼らユダヤ人の目に余るほどの業績の数々は、今回紹介した習慣や文化があってこそなんだなと思います。
僕ら日本人も、常識を疑う姿勢、失敗を恐れないなど彼らの生き方から勉強になることがたくさんあります。
これを機会にぜひ、ユダヤ人について深く調べてみてはいかがでしょうか?
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